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Lie & Caprice

APHに滾ってワンピに悶えデスノに転がる、割と雑食気味の決して健全ではない二次創作中心のブログです。

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ツンデレ同士の米英に巻き込まれたくない各国。
絶好のネタです美味しいです有難う御座いますが基本姿勢の日様。
ほんとは巻き込まれたくないんだけどついついお節介かましちゃうお兄さん。

・・・・が、拙宅の基本です。

続きから小説(米英。仏視点)





もどかしい二人、って言うのは嫌いじゃないよ。
だってお兄さん、愛の国なんだし。
素直になれなくてもどかしくてくすぐったい二人が居たら、可愛いなぁちょっとは手を貸してあげようかなぁって気になるじゃない。
それで二人が上手くいったら万々歳。二人は幸せ、お兄さんも満足。良い事だらけだよね。
だからお兄さん的には、もどかしい二人って言うのは嫌いじゃないわけ。

でもね。
でも。

正直、これはないわぁ・・・・。






「おいアメリカ!!さっきの発言は何なんだよ!」
何時もの如くに始まった会議は、何時もの如くに突拍子もないアメリカの意見で紛糾して、何時もの如くにぐだぐだな終わりを見せた。そして会議の後、肩を怒らせたイギリスがアメリカに小言を繰り出すのも何時ものこと。
だからこそ他の国々は気にも留めずに会議室を出て行くし、俺だってまたかー位にしか思っていなかった。
因みにこの「またかー」は「やっぱり素直になれないんだなー」の「またかー」だ。

イギリスはアメリカが好きで好きで堪らない。本当はもっと別の事を話しかけて、出来ればこの後一緒に食事にでも行きたいと思っているだろう。
けれど所謂「ツンデレ」の坊ちゃんは素直に誘うことも出来ずに、かと言ってさっさと立ち去る気にもなれずに、こんな感じでアメリカに小言を食らわせに来る。
そしてそれをアメリカがうんざりした顔で聞き流すのもいつもの事。此処で俺はまた「またかー」と思う。
更に因みにこの「またかー」はアメリカに向かっている。

アメリカはイギリスが好きで好きで堪らない。例え小言であろうとイギリスが傍に来てくれるのは嬉しいくせに、心底うんざりした表情をしてみせる。
それがまたイギリスの神経を逆撫でして、最終的に喧嘩別れとなってしまうことが多い。
不貞腐れて視線を外しているアメリカと説教を続けるイギリスの様子に、今日も何時ものパターンで終わるんだろうねー、本当にもどかしい二人だねーと遠目に見ていた俺だったが、次の瞬間室内に響いた台詞に思わず目を見張った。

「君ってさ、本当に俺のことが大好きだよね」

台詞の発信源はアメリカだ。頬杖をついた上目遣いで、イギリスを見上げている。
そのイギリスはと言えば、突然のアメリカの爆弾発言に咄嗟に反応しきれずに、その場で固まってしまっていた。薄い唇があわあわと震えているのは、アメリカの言葉を反芻しながら少しずつ理解し始めたせいだろう。
その証拠に、一秒追う毎にイギリスの顔が真っ赤に染められていく。
人の顔って此処まで赤くなれるもんなんだなぁと些かずれた感想を抱いている内に、イギリスは言われた台詞を完全に理解し終わったらしい。
「ななな何言ってやが、やがる!おま、お前なんかなぁ、お前なんか・・・ばかぁ!!」
顔どころか耳や首まで赤く染めて、散々どもった挙句に捨て台詞よろしくお決まりの言葉を叫ぶと、会議室を飛び出して行った。

「あ、逃げた」

あーあ。あの熟したトマトより真っ赤に熟れ上がった顔が、走った衝撃で崩れ落ちちゃわないと良いんだけど。
なんてぼんやりと見送っていたら、同じように見送っていたアメリカがぼそりと呟いた。
いや、そりゃ逃げるでしょ。寧ろ逃げなかったらお兄さん吃驚だよ。

大体坊ちゃんがあんな言葉に素直に頷けるはずがない。頷けるような性格だったらこの二人の喧嘩の七割は回避出来るだろう。
それはアメリカにだって言えること。
イギリス以上に素直じゃない青年は、そのイギリスにだけ兎に角辛辣な台詞を叩き付ける事が多い。それが意図するところは其処に居る全員が嫌になる位分かっているのだが、肝心のイギリスが天然記念物並に鈍いときている。
結果、どこまでもすれ違う二人に周囲はやきもきしているのだ。

「まったくもう。本当に面倒臭い人だな!」

大きく開かれたままの扉を見詰めながら頬杖をついたままのアメリカが、拗ねたように溜息を吐く。
それがポーズだけだってことは良く分かっている。アメリカは結局イギリスに構って欲しくて無茶を言っているんだ。好きな子は苛めたい、ってあの心理。
「だったら始めっから怒らせなきゃいいだろ・・・」
まぁそんな選択肢は元々持ち合わせていないだろうアメリカに、負けじと更に深い溜息を吐いてみせると、案の定アメリカはわざとらしく目を見張ってみせた。

「何訳の分からないことを言ってるんだいフランス!俺が怒らせてるんじゃなくて、彼が勝手に怒ってくるんだぞ!」

あーはいはい。そうだねー。
でもそれがお前が坊ちゃんを怒らせてるってことなんだけどねー。
こういう時はアメリカに振り回されているイギリスが、ほんのちょっぴり可哀想に思っちゃうよ。

行動も表情もこんなに分かり易いのに、口だけが素直じゃないイギリス。今頃、恥ずかしさやら悔しさやらでぐちゃぐちゃになって、どこか廊下の隅で泣いているかもしれない。
喧嘩ばっかりしている腐れ縁の彼だけど、泣いているのを放っておけるほど嫌いなわけじゃないし、憎んでいるわけでもない。
仕方がない。今夜飲みにでも誘って、愚痴を聞いてやって、一寸だけ励ましてやろうか。それが愛の国たるお兄さんの役目だしね!

「全く・・・ほどほどにしとけよ?いずれ後悔するのはお前だぞ」
そうと決まれば即実行。早速坊ちゃんを探しに行くとするか。
「んー・・・・ああそうだ、フランス」
念の為に、しかし多分(いや絶対に)効果がないだろう言葉を投げかけてから会議室を出ようとした俺は、不意にアメリカに低い声で呼び止められた。
てゆーかなに、その興味なさそうな声。お前、俺の忠告全く聞いてないでしょ。まあ元々期待はしてなかったけどさ。
内心溜息を吐きながら首だけで振り返ると、視線の先には平坦な声に反して妙に良い笑顔のアメリカが居た。

・・・・・怖!!その笑顔怖ッッ!!!

「な、なに?」
思わずどもる俺に、アメリカはにーっこりと笑みをより深いものに変えながら、じりじりと近付いてきた。

だから怖いって!!黒い!その笑顔黒過ぎるから!!

ニコニコと笑いながら距離を詰めて来るアメリカから、不穏な空気が流れて来る。引き攣った笑みを返した途端、がっしりと両肩を掴まれた俺の口から漏れたのは「っひ!」とか言う情けない悲鳴だった。

「まさかとは思うけど、これからイギリスを飲みに誘おうなんて思ってないよね?」
「え、や、あーと・・・」
「思 っ て な い よ ね ?」
「お、思ってない思ってないデス!」

肩を掴む手に尋常ではない力が篭り、慌てて首を振る。
その反応に満足したのか、「分かればいいんだぞ!」といつもの笑みに戻ったアメリカは漸く手を離して、とたとたと扉に向かって歩き出した。
無意識に擦った肩は未だじくじくと痛む。ああもう、これ明日には絶対痣になってる。お兄さんの玉の肌傷付いちゃった。

「で、そういうお前は何処行くんだよ」
「え?そんなの決まってるじゃないか!」

がっくりと肩を落とし問い掛けた俺に、さも当たり前と言わんばかりの答が返ってくる。目的語が付いていなかったが、間違いなくイギリスの所だろう。
全く素直じゃない奴らだなぁ、と肩の痛みも忘れてニヨニヨと見送る俺の視線に気付いたのだろうか。ふと足を止めたアメリカは、ノブに手を掛けたまま少しだけ俯いた。

「・・・・後ほんの少しだけ、さ。イギリスが素直になってくれればいいのにね」

や、お前こそ素直になればいいんじゃね?
咄嗟にそう思ったけれど、俯いて肩を震わせるアメリカの姿は、とてもそんな軽口を叩けるような雰囲気じゃなかった。

ああ。もどかしい二人。
お互いに後一寸だけ、素直になれば良いだけなのに。

「あー・・・アメリカ、その、坊ちゃんだってさ」
「そうしたら」

だけど相手の気持ちを第三者が伝えることは、お兄さんの美学に反するんだよね。恋愛は人に任せるものじゃなくて、自分で苦しんだり悲しんだり喜んだりして本当の幸せを掴み取るもの。
だから直接的な表現を避けてそれとなくアメリカを慰めようとした訳だけれど、直ぐに震える声に遮られてしまった。
一瞬、あのアメリカが泣いてるのかなとびびったけど、よくよく聞くと、その震えた声は泣いている感じのものじゃない。
寧ろそう、笑いを堪えているような・・・・・。

「そうしたら『俺もだよ』って、教えて上げられるのにね?」

・・・・・・・!!!
ちらりと振り向いて視線を流してきたアメリカは、間違いなく笑っていた。
笑っていたと言っても、何か企む様な黒い笑みじゃない。純粋に相手が可愛いくて堪らないと言った様子の笑みだ。


つまり、こいつは全くの確信犯だったってことだ!!


お互い素直になれないもどかしい二人、ではなくて。
そのもどかしい人物はイギリスだけであって。
アメリカは全部分かっていて、それでも態と素直にならずにいやがったんだ。

「うわぁ・・・騙された・・・」
「人聞きが悪いな。騙してなんかないぞ!俺は嘘は吐いてないんだからね!」

ああ。ああ。確かに嘘は吐いてないだろうよ。普段からアメリカが文句を言うように、イギリスが過保護なくらいに煩いのも、スコーンが不味いのも全部本当のことだ。
アメリカは嘘は吐いてない。ただ、その後に続く本心を言葉にしていないだけだ。

『いつもいつも煩いなぁイギリスは!(でも君はそうやって俺だけを構っててくれなくちゃいけないんだぞ!)』
『相変わらず不味いスコーンだね!(でも君が作ったものだから嫌いじゃないけどね)』

こーゆーことな訳ね。
うわぁ、お兄さんともあろうものがホント騙された。

がっくりと項垂れる俺を横目に、アメリカは至極楽しそうに笑いながら会議室を出て行った。きっと想い人を探し出して、ほんのちょっぴり優しい言葉を掛けて、そしてやっぱり苛めたりして、また同じ事を繰り返すんだろう。
その理由を聞きたいとも思わない。
どうせ砂を吐いちゃう位くだらなくて、甘ったるい理由に違いないんだから。


もどかしい二人、って言うのは嫌いじゃないよ。
素直になれなくてもどかしくて、くすぐったい二人とか、可愛いじゃない。
でも。でもね?これはないと思うわけ。


もどかしくてくすぐったいのは一人だけで、もう一人はバリバリに確信犯、だなんて!!


後日、別の会議でも同じ様な遣り取りを繰り返す二人を見て、隣に座っていた日本が「微笑ましいのですけれど、なにやらもどかしい二人ですねぇ」と呟くのに、俺は乾いた笑いを返すのが精一杯だった。



もどかしいのは計算です。
(だってそんな君の反応が可愛いから!)




くっつく前の癖になにやら甘い米英。
メリカがちょっと意地悪ですが仕方ないよね!永遠の思春期19歳なんだし!

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加悦

Author:加悦
腐った思考がデフォルト。
最早抜け出せない世界にどっぷり浸かって、それが結構幸せな御目出度い人間です。

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