FC2ブログ

Lie & Caprice

APHに滾ってワンピに悶えデスノに転がる、割と雑食気味の決して健全ではない二次創作中心のブログです。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
・デスノ腐小説
・月←Lくさい
・あり得ない位短い

以上が大丈夫な方は続きからどぞ!!





ここ最近、一つの現象に悩まされている。
それは時間を選ばず、場所を選ばず、ふとした瞬間に私を苛む。

初めてその現象に襲われたのはいつだっただろうか。
・・・ああそうだ。あの時、だ。

『僕にとっても竜崎は気が合う友達だ』

『大学、休学されて寂しいよ』

『またテニスしたいね』

薄っぺらな笑みを貼り付けた彼に、実の無い台詞を吐かれた時だ。
その前に自分だって空々しい台詞を吐いて見せたわけだけれども。
あの時から、この現象は度々私の元に現れるようになった。

どんな症状がと問われても、些か答え難い。
初めて体験したときは、心臓発作かと思った。
突然胸が締め付けられる様に苦しくなって、息をするのも儘ならず、かといってそれ以上に実害はもたらさない。
ただ、痛かった。

そんな決して心地良くは無い現象が現れる原因は、間違いなく彼であろう。

『竜崎』

本性を隠して綺麗に微笑む彼の顔に、痛みを覚える。
そこに彼が居なくとも、脳裏に浮かんだ面影だけですら、容赦なく痛みは襲ってくる。
この時ほど自身の記憶力を疎ましく思ったことはない。
ぼんやりとであれば多少はマシであっただろうに、彼の表情も声のトーンも流れた空気の動きですら鮮明に再生してしまう脳のお陰で、彼が居ようと居まいとその痛みは全く変わりなく私に訪れるのだから。

『ねえ、竜崎』
痛い。

『竜崎?』
痛い。

『竜崎!』
痛い。


いたい。


(ああ、この痛みは何なのだろう)

・・・・・・・などと問うほど、私は純粋な生き方をしてきたわけではない。
原因などとうに分かっているし、その痛みに由来する自分の感情だって理解している。
余り認めたくはないけれど、認めざるを得ない状況に口をつくのは溜息ばかりだった。



「竜崎?さっきから溜息ばかりでどうしたんだ?疲れたのか?」
軽く眉を下げて覗き込んでくる。
全く、最悪だ。
この男は本当は分かっていてこう言う態度をとっているのだろうか。それとも知らないままなのだろうか。

(ああ、痛い)

どちらにしても、最悪なことに変わりはない。
「・・・・・いえ、大丈夫です」
「でも、」
「本当に、大丈夫です。どうしたら月君がキラだと白状してくれるだろうかと考えていただけなので」
「・・・・君ね・・・・・」
ひくりと頬を引き攣らせる彼の表情は、間違いなく演技だろう。
役者として生きれば大成しただろうにと、ほんの少しだけ溜飲を下げて書類に目を落とす。
はあ、と揺れた空気は彼の溜息で、それすらいつもの痛みを引き起こした。

(いたい、なあ)

なのにこの痛みを治める方法は存在しないのだ。
「もう良いじゃないですか。月君がキラって事で」
ささやかな報復のつもりで呟いた私の頭に、憤然とした彼の怒声と手刀が降り注ぐまで後1秒。



反報復的現象
(いい加減僕がキラだと疑うのは止めろよ!)
(私だって、いい加減こんな現象から開放されたいんです)
(・・・・・どういう意味だ?)

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://nagatukikaya.blog133.fc2.com/tb.php/27-1f33d269

加悦

Author:加悦
腐った思考がデフォルト。
最早抜け出せない世界にどっぷり浸かって、それが結構幸せな御目出度い人間です。

この人とブロともになる

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。