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Lie & Caprice

APHに滾ってワンピに悶えデスノに転がる、割と雑食気味の決して健全ではない二次創作中心のブログです。

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・英がネガティブだけど明るく吹っ切れています。
・米が我が儘さん。
・甘いようなそうでもないような。

以上がおkの方は続きからどうぞ~








アメリカは気紛れで冷たい。

それは俺とアメリカが所謂『恋人同士』となってからも変わらない。
例えて言えば、「明日君ん家に行くから、用事とか入れないで待っていてくれよ!」と一方的に約束を取り付けて訪れて来た挙句に、リビングに居座って俺に見向きもしないままゲームやらDVDやらに夢中になってみたり。
そんなアメリカに俺から色々と話しかけてみても「んー」だの「あー」だの生返事ばかりで、少しばかりムカついて声のトーンをあげてみれば「あーもう!今良い所だったのに!」と逆に怒られたり。
それならばとアメリカの隣に身を寄せて腰掛けてみれば「暑苦しいなぁ!」と押し退けられたり。
他にも上げればキリが無い。
キリが無いのでこれ以上は提示しないでおくが、要約するとアメリカは俺が甘えたい時、奴の気が乗らなければ邪険に扱ってくれる。それでいい加減俺が拗ねてみせると、仕方なさそうにハグをしてくれる程度だということなのだ。

もっとも、アメリカのそんな態度なぞ付き合う前から分かっていた。
顔を合わせる度に、他の国に向けるものとは全く違う皮肉気な笑みで、酷く辛辣な言葉を叩き付けてくれていたのだから。
それが何で付き合うことになったのか、なんて俺が知りたい。

・・・・・・と言うのは嘘で。
何かの弾み(と言うか多分酔っていた勢い)でうっかり漏らした俺の本当の気持ちを、アメリカが「君がそうしたいなら良いよ」と何故かあっさりと受け入れてくれたからだ。

勿論、最初の内は嬉しかった。ハグだってキスだってそれ以上のことだってアメリカとなら幸せだったし、一寸位きつい言葉を使われても『恋人』という立場が支えになっていた。
だけど全く平気なわけじゃない。そんなの当たり前だろう?
回数を重ねられれば俺だって傷付く。『恋人』だって言うのに「甘えられると鬱陶しい」みたいな態度、笑って流せる筈がない。

ああ、いや。アメリカの事だけ非難するのはフェアじゃないな。
多分俺にだって問題は多々あるんだろう。
人付き合いが不器用な俺は、今まで誰かに甘えると言う行為をしたことがないだけに、二人の間で控えるべきラインを見誤っている可能性が高い。
加えて、素直と言う言葉には程遠い性格をしているだけに、自分としては『素直』に甘えているつもりでも、酷く捻くれた態度を取っている疑惑も否定出来ない。
そうなると、それに付き合わされるあいつも堪ったもんじゃないだろう。

総合すると、アメリカの俺に対する態度は『恋人』と言うには冷たくて、俺のアメリカに対する態度は『恋人』と言っても重過ぎるものだということだ。

だから、もう止めようと思う。
勢いと惰性で始まった関係だし、別に俺だって好き好んでわざわざ傷付きたいわけではないし、あいつだって気が楽だろう。
そう考えると別れ話さえ必要ないように思う。いや、やっぱり必要か?
しばし逡巡して、結局俺はまぁいいか、と結論付けた。
アメリカが気紛れに俺の家に遊びに来るのは昔からであるし、俺から行動を起こさなければあいつから何か仕掛けてくることは皆無に等しいのだから、付き合っていようが別れていようが関係ないだろう。

タイミング良くと言うか何と言うか、暫くの間は俺もアメリカも仕事が立て込んでいて休みなぞ取れそうもない。せいぜい会議で顔を合わせる程度だろう。
別にあいつにくっつかなくったって、ハグしてもらわなくったって、平気なんだ。
アメリカがいなくても大丈夫なんだと、立証するにはいい機会だと思った。




そう決めてから数週間。結局のところ強がりでもなんでもなく、本気で俺は平気だった。
もしかしたら結構寂しいかも、とか、我慢出来なくてアメリカの傍に行ってしまうかも、とか、そんな心配は初めから無駄だったかのように。




そして今、例の如くいきなり家に押しかけてきたアメリカが、更に例の如く俺に見向きもせずゲームを始めても、俺の心は何の問題もなく凪いだままだった。
そうなると、今までの自分の気持ちが不思議に思えてくる。

俺はこいつの、何処が好きだった?
どうして、こいつに触れたいと思った?
どうして、触れられないと寂しいと思ったんだ?

だって平気じゃないか。こいつが俺を見なくても、こいつに触れなくても。

コントローラーを握り締めて真剣な表情で画面と向き合っているアメリカの横顔を、身体二つ分ほど離れた位置で眺めながら、一人うんうんと頷く。
今やっているゲームは日本の新作だろうか。楽しそうで何よりだ。
さて、アメリカがゲームに夢中なら丁度良い。元々朝から予定していた薔薇の手入れでもしてこよう。昨日の夜妖精たちと約束したしな。
カップの底に残っていた紅茶を飲み干して腰を上げる。そしてそのまま庭に出ようと足を踏み出したところで、いきなり腕を引かれた。
「ぉわ!?」
予想外の引力に体勢を立て直す余裕もなく、再びぽすりとソファに尻餅をつくような状態で納まってしまう。
「・・・・アメリカ?何だよ?」
当然リビングにはアメリカと俺しかしかおらず、逆に二人しか居ないからこそ何故ソファに引き戻されたのかが理解出来ずに首を傾げる。
そんな俺の態度はアメリカのお気に召さなかったらしい。硝子越しの瞳がきゅう、と細められ、整った眉は如何にも不機嫌ですと言わんばかりの角度に引き上げられていた。
「何処行くの」
「は?庭だけど」
薔薇の手入れしに行くんだよ。気にしなくていいからお前はゲームしてろよ。
気を利かせたつもりだったのだが、何故かアメリカの機嫌は更に急降下したようだった。片手は俺の腕を掴んだままで視線もこちらに向けているものだから、当然ゲームは進まず、動かないままのプレイヤーキャラが敵に囲まれてフルボッコにされている。あーあーとボンヤリ眺めていると、ばちんと音がして画面が黒く染まった。アメリカが電源を切ったのだと気付いたのは、テレビ画面に向けていた顔を無理矢理アメリカの方に引き戻されてからだった。

行動と表情から察するにアメリカは怒っている。と言うか、拗ねている。
しかし現状が理解出来ても原因が不明なままでは対処のしようがない。どうしようもなくて眉を寄せると、アメリカはむすりと唇を尖らせた。


「君ね、ハグもキスもしないで行くつもり?」
「はあ!?」


思わず声が裏返った俺を誰が責められようか。
なんて勝手な言い分。
なんて我が儘!
俺から強請っていた時は面倒臭そうにしていたくせに、強請らなければ拗ねてみせるとは。

生憎、俺はお前とハグしなくても平気なんだよ、そう言おうと思ったけれど、わざわざ喧嘩するのも馬鹿らしいし、その喧嘩で薔薇の手入れをする時間が削られるのはもっと馬鹿らしい。
結局ハグやキスを強請らなかったことがアメリカの機嫌を損ねた原因だと判明したので、それで気が済むのならとお望み通りハグをして、触れるだけのキスを贈る。
いつもならばそれで終わり。アメリカの興味は他に移って俺は一人放り出されるのだが、何故か今日はそのままぎゅうぎゅうと抱き締められた。

無駄に力があるこいつのハグは骨も折れようかと言うほどに痛い。
痛い、のだが。

回された腕の温もり、だとか。
鼻を擽るこいつの匂い、だとか。
そんなものに酷く安心する自分が居て。




ああ、やっぱり大好きだ。なんて思ったことは、絶対に言ってやるもんか。






天邪鬼的考察
(別れ話なんて切り出さなくて良かった)





あんまりおろおろしないイギが書きたかっただけ。
メリカがなんだか酷い奴みたいですが、彼には彼なりの理由があるのですよ(笑)
メリカ視点も書きたいなぁとは思うのですが、そうすると気持ち悪いくらいデレッデレな内容になりそうで悩むところです。

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加悦

Author:加悦
腐った思考がデフォルト。
最早抜け出せない世界にどっぷり浸かって、それが結構幸せな御目出度い人間です。

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