Lie & Caprice

APHに滾ってワンピに悶えデスノに転がる、割と雑食気味の決して健全ではない二次創作中心のブログです。

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・米英+仏
・活かされていないですが付き合いたての米英みたいな。
・米は出てきません。
・なんつーか仏兄ちゃんの独壇場。

以上がおkの方はつづきからどぞ!








「イギリスってさぁ、どーしてアメリカと付き合う気になったのよ?」
「てめーには関係ねぇだろ糞髭」
フランスの素朴な疑問をすっぱりと切り捨ててくれたイギリスの声は、氷河期並みに冷たかった。

うん。予想はしていたけどね?してはいたけれどそれで傷付かないかって言ったら別問題でね?

ひっそりと涙を流すフランスは、けれど実はそこまで傷付いたわけではない。
イギリスがフランスに対して容赦がないのは、それだけ気のおけない相手だと認識している証拠でもあるからだ。
彼の口汚さにはもうとっくに慣れている。大体この程度の言葉しかぶつけられないなんて、むしろ機嫌がいい方だろう。
そしてその機嫌の良さは、目の前に転がった大量の酒瓶の代金をフランスが支払う約束になっているからに他ならない。

自殺行為だということはよく分かっている。
ただでさえ酒癖の悪いイギリスに、さらに自重する些細な理由さえも奪い取ってしまったら、結果は悪い方向にしか転がって行かないに決まっている。
ただそれでも、ある事をどうしても確認したかったのだ。
そして存外口の堅いイギリスを攻略するためには、この方法しか取れなかった・・・・・自分をちょっぴり後悔していることは否定しないが。

「別にいいじゃん、教えてくれたってさぁ~」
「い・や・だ」
「ちぇ。けーち」
「・・・つーか、何でそんなこと聞きたがるんだよ」

つれないイギリスの返答に唇を尖らせると「ウザイキモイ」と速攻で口撃される。
(ああもう、顔は好みなのに口が悪いったら)
へらり、と気の抜けた笑みを浮かべたフランスは、けれど普段であれば愛の言葉を器用に紡ぐはずの口から、そんな感想を零したりはしない。
フランスだって命は惜しい。
恋人と言う関係が成立する遥か昔から、ことイギリスに関しては狭量で、挨拶を交わしただけですらも苛烈な光を宿すブルーアイを思い浮かべながら「だって」と呟く。

「俺はね、お前はアメリカが好きでも、付き合ったりはしないと思っていたんだよ」

アメリカは予想通りだった。ずっとイギリスだけを思っていた彼は、何があっても彼を諦めたりしないだろうと。
実際アメリカにイギリスを諦める様子はなかったし、彼のイギリスへの想いは日毎強くなっていたと思う。
視線に物理的な力があったならば、フランスなど一体何度アメリカに殺されていただろう。そう考えて一瞬背筋がひやりと凍る。
本当は今日だってアメリカにばれたらと思うとぞわぞわと落ち着かない気持ちになる。いや、結果的にはばれるだろうし、あの射抜くような視線でまた殺されかけるのも決定事項なのだけれども。
ただ、その危険を冒してでも知りたかったのだ。
何故イギリスがアメリカと付き合う気になったのかを。

アメリカがイギリスを求め続けることは分かり切っていた。実の所、かなり前からイギリスがアメリカを一人の男として想い始めていたことも知っていた。
それでもフランスは、イギリスがアメリカに応えることはしないと思っていた。
過去に兄弟だったこと、様々な軋轢が二人の間にあったこと、それらがイギリスの行動を遮ると思っていたのだ。

未だに消し去ることができない家族としての親愛。
芽生えてきた一人の男としての情愛。
皮肉気に綴られるアメリカの言葉。
それらにぐるぐると思考を奪われて、慕わしい気持ちも罪深いと思う気持ちも信じられないと泣き喚きたくなる気持ちも、訳が分からなくなってアメリカを拒むと思っていた。
拒んでそうして、そっと遠くからアメリカを想い続けるのだろうと。

ぐるぐると思考を巡らせて迷子になるのはいつものことだったから。


「だから、アメリカの手を取ったんだ」

ぽつりと漏らされる言葉に視線を流す。

「俺は、俺が、迷いやすいことを知ってるんだ」
思考も、心も、迷子なってしまって戻れない。そんな自分を知っている。
「だけどアメリカは」

真っ直ぐなんだ。

あいつの全てが正しいわけじゃないけれど。間違ったことだって沢山あるし、素直じゃないところだって沢山あるけれど。
それでも、迷ったりせずに歩いていくんだ。

そんなやつが、俺の手を引いてくれるっていうんだ。
迷子にならないように手をつないでいてくれるって。

「それを、どうして、拒めるっていうんだ」


眉を下げてほほ笑むイギリスは、ひどく儚く見えた。
消え入りそうな笑みであったのに、同時にひどく幸せそうで、フランスは柔らかく目を細める。

ああ、こいつはアメリカの手を信じて進んでいくつもりなんだ。
そう。きっとアメリカは迷わない。進む先にあるものが例え光ではなかったとしても、アメリカはイギリスの手を離さないままに真っ直ぐに進んでいくんだろう。
そしてイギリスは、その先が闇だったとしてもアメリカの手を離さずについていくんだろう。

緩やかな気持ちでそう思いながらも何も言わないフランスに、イギリスの笑みが一層危うげに揺れる。
きっと今のイギリスは「自分が本当にアメリカが望む感情を持っているかもわからないのに、自分の安心のために利用している」的な思考に侵されているだろう。
流石に迷子になりやすいと自覚しているだけはある。

このプライドの塊のような青年は、たとえ相手がアメリカだったとしても、依存するような関係を甘受するはずがないのだ。
そんな彼がアメリカの手を取った。それこそが彼の心の証であるだろうに。

どこまでも鈍い喧嘩相手に、ぷくく、と肩を揺らす。
何笑ってんだよキモイんだよばかぁ、と罵るイギリスの声はだらしなく間延びしていて、音もなく忍び寄った睡魔に既に意識を半分以上攫われてしまっている様だった。
はいはい、と適当にあしらって瓶に残っていたワインをグラスへ注ぐ。
光を反射して鮮やかな色を放つ液体は、聖者の血潮なのか、それとも悪魔の涙なのか。

「ま、どっちにしたって甘いんだから構やしないんだろうけどね?」

これからのアメリカの苦労は生半可なものではないだろう。
イギリスだってこれからも迷子になって、その挙句に袋小路に突き当たり、そこから動くことができずに苦しむこともあるだろう。
それでも彼はイギリスを選び、イギリスはそれに応えたのだから、せいぜい二人であがくと良い。
長く遠回りをした不器用な二人が思いを深めるには、このくらいの試練が必要なのだろうから。

「流石のお兄さんでも地図にはなってあげられないけど、小さな道標くらいにはなったげるからさ」

ずっと一人きりだった弟分が漸く手に入れた温もりの先に、眩い光と幸せがある事を祈って。
ふわりと緩やかな笑みを浮かべたフランスは、酒瓶を抱きしめたまま夢の世界へ旅立った相手に小さくグラスを掲げ、一気に中身を飲み干したのだった。




Je supporte ton amour
(だって涙よりも笑顔を見たいのは当然のことでしょう?)



****************************************
最近お兄さんな仏がかなり好きらしい私。
この仏の英に対しての気持ちは恋なのか友情なのか親心(笑)なのか微妙な所ですw

ちなみに「Je supporte ton amour」は「君の恋の応援をしてあげる」です。
・・・・・・・たぶん。おそらく。もしかしたら←

コメント

こんにちわ~^^

ふふふ。。。フラ兄ちゃんホント独壇場でカッケーではありませんか♪
うんうんフラ兄ちゃんとイギイギの関係ってこうなんというか微妙な機微を含んだ関係ですよね~イギに対して愛情?友情?なんともいえない感情が交差するみたいな。でもイギの事が好きでもメリカがイギの事好きなら自分はそっと引くんだろうなぁ~(茶々をきっと入れるのはお約束だろうけれど☆)我が家のフラ兄ちゃんはどー転んでもそんな素敵な雰囲気は出ないようです←
あああ。。。話変わってもうとっくの昔にXmas終わったのにまだTEXTうpしてないので今更ながらまた作成に戻りま~す
↑はは。。。TEXTうp待ってる方いないのに作成するのってかなり自虐的~;;;

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加悦

Author:加悦
腐った思考がデフォルト。
最早抜け出せない世界にどっぷり浸かって、それが結構幸せな御目出度い人間です。

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